インタビュー記事

第四回 光と色彩の魔法使い 「アーティスト」 Prius Shotaさん【前編】



今回のお相手:Prius Shotaプリウスしょうたさん

「心にともす光と色彩しきさいのパレット」をテーマに、アーティストという仕事を生業なりわいとしている。った写真に色彩の魔法まほうをかけている。ゆめは世界中でアートを通していやしの時間と空間をとどけること。小学1年生から英語を勉強していて、それから世界中の人と交流したいと思うようになった。ニックネームはプリちゃん。

子ども取材班しゅざいはん

No.1 ケイティ:
空手や書道を一生懸命いっしょうけんめいがんばっている。空手で館長賞かんちょうしょうを取ったことがうれしかった。
No.3 るったん:
勉強や書道を一生懸命頑張っている。将来の夢はディズニーの社員。


生活をするためにお金をかせぐ仕事のことを「生業なりわい」といいます。おしごとメディアNARIWAIでは、働く大人に「仕事」と「お金」の関係についてお話を聞いていきます。

今回のゲストはPrius Shotaさん。アーティストです。アーティストって、いったいどんなお仕事なのでしょう?


ケイティ・るったん:
よろしくおねがいします。

Priusさん:
よろしくお願いします。


空想が好きだった子ども時代


るったん:
何で名前がプリウスなんですか?


大学のときのニックネームです。りょうで生活をしていて、その先輩せんぱいから名づけられたんです。好きな車がプリウスだったから(笑)。


寮=その学校の生徒せいとや会社の社員が、あつまってらす場所ばしょ

プリウス=TOYOTAの車の種類のひとつ


るったん:
そうだったんですね!プリウスさんは子どものころ、どんな大人になりたいと思っていましたか?


なんでしょう、あまり大人の頃を想像そうぞうしていませんでしたね。
その時その時の生活を楽しんでいました。ただ英語を小学1年生のときから勉強していたので、世界中のみんなと働いたり海外で仕事をしたいと思っていました。


ケイティ:
なぜ世界中のみんなと交流したいと思ったんですか?


英語を勉強し始めてから、英会話スクールの宿題しゅくだいでビデオを見たんです。
そこには世界中の人が出演しゅつえんしていました。その人たちと話したい、仲良なかよくなりたいと思ったんです。スクールに行ってなかったら、きっとそうは思わなかったでしょうね。

友だちになれたほうがもっと自分の中の心も広くなるだろうし、可能性も大きくなると思いました。日本語だけではなく、英語を話せれば世界中の人と話すことができますから。


出演=作品に出ること

可能性=できるということ


るったん:
あこがれていた人はいますか?


それがですね……だれもいなかったんです。自分のあたまの中にある空想くうそう世界せかいが楽しかったので。


空想=実際じっさいにはないことを頭の中で想像そうぞうすること


ケイティ:
たとえばどんな空想をしていたんですか?


例えば……小学生の頃、ポケモンが好きだったんです。オリジナルのポケモンを100ひきくらい紙にいたりしていました。ゲームが好きだったので、その世界を中心に空想していました。
現実げんじつよりはゲームの世界を生きていたような気がします。


現実=今ここにある本当の世界


るったん:
今は憧れている人はいますか?


今はいます。
活躍かつやくされている方っていっぱいいるんですよね。そういう人たちに近づけるようになりたいと思います。
活躍していたり、頑張ったりしている人たちに憧れています。そうなりたいですね。


写真をフォトアートに!



光と色彩の魔法使い


るったん:
Priusさんの職業しょくぎょう名は何ですか?


アーティストです。


るったん:
つまり何をしているお仕事なんですか?


った写真に光と色彩しきさいの魔法をかけて、見る人にいやしをとどけています。
フォトアートをたくさんの人に知ってもらったり、作品を販売はんばいしたりしてお仕事しています。


色彩=色、いろどり


ケイティ:
どうやって光と色を写真にせてるんですか?


魔法まほうを使っています!


ケイティ:
えっ、どうやってですか?


ふふふ(笑)。
今はスマホやタブレットのアプリで、自分で自由に光と色彩をいじることができるんですよ。
私は写真に魔法をかける、魔法使いなんです。こんな風に。


光と色彩の魔法をかけた作品


ケイティ:どうしてあわい色にしようと思ったんですか?


絵画かいがの世界で、モネという人がいました。そのモネの作品って、光や色彩が淡いんです。私は昔からモネの作品が好きなんです。自分が写真に魔法をかけようと思ったときに、大好きなモネの感じを出したかったから、淡い色にしています。


絵画=芸術としての絵のこと


るったん:
モネも淡い色なんですね。では、仕事内容ないようくわしく教えてください。


ギャラリーを作って、そこに遊びにきてアート作品をみて楽しんでもらうという、「個展こてん」を年に一回するかしないかのペースで行っています。

かざっている作品はもちろん、スマホケースやハンカチ、トートバッグといったグッズもデザインしているので、それらをギャラリーまたはオンラインストアで販売はんばいしています。

作品はがくに入れています。個展の様子ようすは、こんな感じです。


ギャラリー=自分だけの作品がたくさんかざってある部屋へや

オンラインストア=インターネット上にあるお店



ケイティ・るったん:
うわあ!


きれいでしょ?


ケイティ:
きれい!癒される!


たくさんの見てくれる人に癒しを届けていきたい。自分の作った作品はこうして展示しています。レイアウトも自分で考えますし、グッズも展示して販売しています。

来てくれた人に見てもらうことはもちろん、個展や販売、デザインなど、お仕事は結構けっこういろんなことをやっているかな。


レイアウト=何をどこに置くか、かざるかなど


るったん:
個展を開くまでにはどのくらいかかりましたか?


作品ができてアーティストとして生きていこうと思ったのは、2016年ですね。そして2018年に初個展を行いました。2年ほどかかりました。



表現し続けてこそアーティストになれる


ケイティ:
どうやったらアーティストになれるんですか?


これはですね、なかなかむずかしい道だったりしますが……まずは作品を作ってみること。下手でも全然ぜんぜんかまわないから、心で感じたままに表現してそれを続けること。ずっと続けられることが一つの条件じょうけんです。

その時代によっても変わるでしょうけど、今日みたいに先輩たちにお話をたくさん聞くことが近道かな。なりたい、目指めざしたいのであればとにかく作品を作り続ける。子どもの頃から大人になってもずっと。方向ほうこうが変わるのはOKだと思いますが、心で感じていることを表現することが大事ですね。

たくさんの人に見てもらうこと、自分の作品を好きと言ってくれるファンをたくさん作ること、アーティストとして頑張っている友だちをたくさん作ること、大人になっても勉強し続けることをやめないこと。これもまた大事なことだと思います。


条件=ものごとを決めたり実際に行ったりするために必要なこと


るったん:
いつごろからアーティストになりたいと思ったんですか?


大学を卒業して、会社で働き始めたくらいです。ファッションのお仕事をしていた時にカメラを買って、ることに夢中むちゅうになりました。そこで写真にのめりこんで、それを仕事にしたいなと思ったんです。花嫁はなよめさんなどを撮る仕事を2年ほどしていました。その頃にはもう自分の作風ができていましたね。大人になってから、アーティストになりたいと思いました。


作風=作品に表れる特徴とくちょう


淡い色がPriusさんの作風のひとつ


るったん:
資格は必要ですか?


ラッキーなことに必要ないんですよ(笑)。でもその分、個展をしたくても作品が30個はないと魅力みりょくがあんまりないかもしれません。それくらいの作品ができて、みんなに見てもらいたいなと思ったタイミングで個展をする。見てもらうための作品が必要ひつようです。

資格がいらない分、いろんなことを勉強して、体験して、感情かんじょうをたくさん味わって、心をみがいていくことが大切です。

「今日の空はとてもきれいだな」「おいしいごはんを食べることができてしあわせだな」など、そういう小さなこと一つひとつに、感動やよろこび、感謝かんしゃをずっとわすれない心を持てるようになると、すてきなアーティストになれるのではないかと思います。


感情=よろこび、いかり、かなしみ、楽しさなど、感じる気持ちのこと


ケイティ:
30個って大変でしたか?


余裕よゆうでした。毎日のように作っているから。お休みする日はないので、そうすると1か月に30個はできる。2か月だと60個近くはできる。そこまで難しくはなかったですね。四六時中しろくじちゅう作品のことや次に何を撮ろうかとか考え、楽しみながら続けていますから。さぼったり休んだりしていたらなかなかできません。はじめは大変かもしれませんね。好きだからこそたくさん作れるんだと思います。


四六時中=一日中ずっと


るったん:
撮影に行った時ではなくて、出かけたときにお花など「きれいだな」と思ったら、それを撮って作品にすることもありますか?


正解せいかい、その通り!花や空がすてきだなと思ったらその時に撮っています。今だったらアジサイなどたくさん撮りましたね。

撮ってから魔法で水滴すいてきを加えたり、花がほたるの光を放っているかのような作品にしたり。水にかんだ感じやグラデーションなど、一人で興奮こうふんして作ったりします。

魔法をかける前はこんな感じです。


魔法をかける前



魔法をかけた後


グラデーション=その色を残しながら、少しずつ色が変わっていること


ケイティ:
全然違う写真になりますね!Priusさんはアーティストになってどんな体験をしてきたんですか?


いろいろありますね。ハッピーな体験もあったしつらすぎてどうしよう、という悲しい体験もありました。

自分の作品を作って発信はっしんすると、作品を好きと言ってくれたり買ってくれたりする人がいます。それって、心からハッピーだしうれしすぎることです。自分の作品がお金になるわけですから。

でも、世の中には人気のアーティストがたくさんいるので、人とくらべてしまうことがあります。自分はたいしたことがないんじゃないかと、モヤモヤがれない時もあります。

ただどんな仕事についても、嬉しいことやくるしいことはありますけどね。


発信=いろんな人に知ってもらうために動くこと


ケイティ:
ハッピーなのはいいですね。作品で工夫しているところはどこですか?


淡い感じや色のグラデーションのバランスはすごく気をつけています。ぜんぶ自分でやっていくことで体にみついているので、自分の中のルールにしたがっています。これはこだわっているところですね。


従う=その通りにすること


―作品について詳しくお話ししてくださったPrius Shotaさん。ここからはアーティストとしての思いや、働くことと「仕事」と「お金」の関係についても聞いていきます。

後編に続く



Prius Shotaさんのホームページ

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【子どものためのおしごとメディアNARIWAI】
子ども取材班:ケイティ、るったん
編集部:スナミアキナ、吉川由
ライティング・編集:吉川由
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